ブログを始めるときは、何を誰に書くかと、最初の1記事を決めてから、開設方法を選びます。費用をかけずにまず書いてみたい人には、はてなブログなどの無料サービスが候補です。
自分のサイトとして運営し、費用や管理も引き受けるなら、サーバーとドメインを用意してWordPressを開設しましょう。有料テーマや広告の契約は、書き始めるための必須条件ではありません。
何を書くか、誰に届けるかを先に決める
最初に決めるのは、ブログの立派な名前よりも書く目的と最初の記事の中身です。日記を残すのか、好きなことを誰かに伝えるのか、将来は収益化したいのかを整理すると、必要なサービスや準備が見えてきます。
日記や趣味の発信でもブログは始められる
収益化を目的にしなくても、ブログを始めて構いません。日記なら後で読み返したい出来事、趣味なら同じことを始める人へ伝えたい工夫など、残す内容を一つ選びましょう。
収益化を考えている場合も、先に整理するのは、読者のどんな疑問に答えられるかです。たとえば料理が好きなら、いきなり調理器具の紹介だけを考えるのではなく、「一人分を作ると材料が余る」という困りごとから記事を組み立てられます。
使える時間もここで確かめておきましょう。平日の夜に少しずつ書くなら、最初から毎日更新を前提にせず、調べて書き終えられる一つの疑問に絞る方が取り組みやすくなります。
最初の1記事は仮の題名まで書いておく
書くことが決まらないときは、最近自分が困ったこと、調べたこと、誰かに説明したことから選ぶのが手がかりです。「旅行について」のような広いテーマを、その中の一つの場面へ絞ってみましょう。
最初の記事を決める例
- 目的:旅行の準備で迷ったことを整理する
- 読者:初めて一泊旅行へ行く人
- 疑問:荷物は何から準備すればいいか
- 仮題:初めての一泊旅行で持っていく物と、後回しにした物
この段階の題名は、記事の範囲を決めるための仮置きです。書き進めて内容が具体的になったら、本文と合う題名へ整えます。
日記なら、同じように「今日の出来事のうち、何を残したいか」を決めれば十分です。開設前に何十記事もの企画や、詳細なキーワード調査を終える必要はありません。
無料ブログかWordPressかを選び、費用を見積もる
まず書くことに慣れたいなら無料サービス、運営の自由度と自分での管理を選ぶならWordPressが判断の軸です。どちらを選んでも、目的に合った最初の記事を書くところから始められます。
| 開始方法 | 合う目的 | 費用と管理で確認すること |
|---|---|---|
| 無料ブログなどの投稿サービス | 日記・趣味の文章を、無料の範囲でまず公開する | 無料で使える範囲、公開範囲、広告や収益化の利用条件 |
| 自己管理のWordPress | 自分のサイトとして、表示や機能を選びながら運営したい | サーバー・ドメインの継続費、更新・バックアップなどの管理 |
無料で書き始めたいなら、はてなブログやnoteを検討する
無料ブログの具体例は、はてなブログです。サービス側が用意した仕組みでブログを作り、記事の編集へ進めます。
文章の発信先としては、noteも候補です。noteではアカウント登録後に、公式ヘルプの投稿手順に沿って記事を作成し、公開設定へ進みます。
サービスを選ぶときは、書きたい内容を扱えるか、誰に公開できるか、使いたい機能が無料の範囲に入るかを確かめましょう。広告やアフィリエイトを使いたい場合は、そのサービスの利用条件と広告側の掲載条件を別々に確認する必要があります。
「無料で始められる」と「自分が使いたい収益化方法を使える」は、同じ意味ではありません。収益化も視野に入れるなら、開設前に予定している方法が使えるかを確認しておくと、サービスを選ぶ理由がはっきりします。
WordPressは、本体の料金と運営に必要な費用を分ける
ここで扱うWordPressは、自分でサーバーへ設置する方法です。WordPress本体は無料で入手できますが、自分の独自ドメインで公開・運営するためには、サーバーとドメインの費用を見込みます。
有料テーマ、有料プラグイン、調査ツールなどは、必要になったときに選ぶ任意の費用です。最初から一式を購入せず、まずは開設と最初の記事に必要なものを分けましょう。
申込み前は、初回の支払総額に加え、次の更新時にいくら必要かを確認します。ドメインがサーバー契約に含まれる場合は、対象の種類と無料になる期間・条件も確認点です。
月額換算だけを見て決めず、今回まとめて払う金額と更新時の支払額を書き出しましょう。記事を書き続ける間に負担できる継続費かどうかを、そこで判断できます。
スマホでも書き始められるが、管理のしやすさも確かめる
はてなブログやnoteの公式アプリは、スマホで記事を書く選択肢です。手元の端末から短い下書きを作り、文章を残す習慣をつけられます。
一方、ブログ全体の設定やWordPressの開設作業まで、スマホとパソコンで同じように操作できるとは限りません。スマホ中心で始めるなら、登録前に公式ヘルプでアプリの対応端末と設定できる範囲を調べ、下書きを作った後に表や画像の配置も確認しましょう。
選んだ方法でブログを開設する
方法が決まったら、記事を書ける場所を用意します。無料サービスは登録とブログ情報の設定、WordPressはサーバー・ドメインの準備と設置が出発点です。
無料サービスは、登録・ブログ情報・下書きの順に進める
- アカウントを登録する
選んだサービスの公式サイトから登録し、案内された確認を済ませましょう。すでにアカウントがある場合は、ログインしてブログや記事を作る画面へ進みます。
- ブログのURLと公開範囲を確認する
はてなブログでは、ブログのURLと公開範囲を決めて開設する流れです。URLは通常、開設後に変更できないため、名前や公開したくない情報が入っていないかを確かめてから作成しましょう。
- 最初の記事を下書きにする
ブログ名などの基本情報を整え、「記事を書く」から仮題と本文を入れて下書きとして保存し、公開前の表示確認へ進みます。
はてなブログ以外を選んだ場合も、登録後は、投稿先の名前・プロフィール・公開設定を確かめてから下書きへ進みましょう。サービスによって設定項目が異なるので、細かい操作は選んだサービスの公式ヘルプを使います。
WordPressは、設置後の表示とログインまで確かめる
初めてなら、WordPressの簡単設置とHTTPSに対応し、更新時の支払額や管理方法を確認できるサーバーから絞りましょう。サーバーは記事や画像を置く場所、ドメインはブログの住所です。
- サーバーとドメインを用意する
ブログを設置できるプランと、使うドメインを選びます。契約期間・更新費・ドメインの取得方法を確認し、登録情報と管理画面への入り方を手元に残しましょう。
- WordPressを設置する
サーバーの公式案内に沿って簡単設置を利用する場合、通常はWordPress本体を自分でダウンロードする手順は不要です。サイト名、管理用のユーザー名やパスワードなどを設定し、設置完了の案内を確認します。
- HTTPSでブログを開く
サーバーの案内に従ってSSLの設定を確認し、ブログを「https://」で開いてみましょう。接続の警告が出ずに表示されるかを確かめ、表示できない場合はサーバーの設定案内で反映待ちや設定の状態を確認します。
- 管理画面へログインする
設置時に案内されたURLから、作成したアカウントで管理画面へログインでき、読者が見るブログ画面も開ければ、最初の設定へ進める状態です。
手動設置を選ぶ場合の本体は、WordPress.orgの公式ダウンロードページから取得できます。簡単設置を使った後に、同じブログへ重ねて手動導入する必要はありません。
最初の記事に必要な設定だけを整える
開設直後は、読者に見せる名前・記事のURL・表示・公開範囲を整えましょう。すべてのデザインや追加機能を作り込むより、最初の下書きを読める状態にすることが先です。
WordPressで最初に確認する設定
管理画面では、次の項目から確認していきます。変更した設定は保存し、ブログ側の画面にも反映されているかを確かめましょう。
- サイト名と基本情報:「設定」の「一般」でサイト名、説明、管理用のメールアドレス、言語やタイムゾーンを確認します。
- 記事URLの形式:「設定」の「パーマリンク」で、最初の記事を公開する前にURLの形式を決めておきましょう。
- トップページの表示:「設定」の「表示設定」で、新しい記事の一覧を見せるか、固定ページをトップにするかを選びます。
- カテゴリー:最初の記事を分類できる項目を「投稿」の「カテゴリー」で用意しましょう。
- コメント:「設定」の「ディスカッション」で、新しい記事へのコメントを受け付けるかを決めます。
まだ記事がない段階なら、トップページは投稿一覧から始めると、公開した記事を確認しやすい構成です。カテゴリーも、最初の記事に必要な分類を用意し、記事が増えてから追加できます。
コメントへ対応する時間を取れないなら、まず受け付けない設定を選びましょう。公開済みの記事については、記事ごとのコメント設定も確認します。
テーマやプラグインは、必要な役割から選ぶ
テーマは見た目や記事の表示を決める仕組みです。最初は、無料テーマで必要な表示が整えば書き始められます。
題名・見出し・本文がスマホでも読みやすいかを確かめ、有料テーマは、欲しい表示や編集機能が足りず購入する理由ができたときに検討しましょう。プラグインも、機能を追加するためのものであり、紹介されているものをすべて入れる必要はありません。
一方、自分で運営するWordPressでは、本体・テーマ・プラグインの更新とバックアップの扱いを確認しておきます。サーバー側で用意されている機能も含め、何を自動で任せ、何を自分で確認するかを決めることが管理の出発点です。
検索エンジンの抑制設定を、非公開設定と混同しない
検索からも読んでもらいたいブログは、「設定」の「表示設定」で「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないかを確認しましょう。準備中に入れたままなら、公開時に外して設定を保存します。
無料サービスでも、ブログ全体の公開範囲と、記事の下書き・公開の状態を別々に確認します。日記を限られた相手へ見せたい場合は、その目的に合った公開範囲を選んでから投稿へ進みましょう。
下書きを確認して、最初の公開へ進む
最初の記事は、決めた疑問への答えから書き始めます。題名で約束した内容に答え、その理由や読者が次に迷うことまで説明できれば、公開前の確認へ進める下書きです。
答え・理由・次にすることを一つの記事にする
WordPressなら「投稿」から新しい記事を作り、無料サービスなら記事を書く画面を開きましょう。仮題を入れた後は、答え・理由・次の行動の三つが下書きの軸です。
- 最初に答える:読者が知りたい結論を冒頭へ置きます。
- 理由と具体例を添える:なぜその答えになるのか、どんな場面に当てはまるのかを説明しましょう。
- 次の疑問へ答える:「では何から始めるか」「選ぶときに何を見るか」など、答えを読んだ後に必要な行動まで書きます。
一泊旅行の準備なら、持ち物の一覧に続く「何から荷物に入れるか」「現地で買う物はあるか」の説明が、実際の準備へつながる答えです。説明が別の大きなテーマへ広がったら、最初の疑問を解決する内容を残し、続きは次の記事の候補にしましょう。
日記では、出来事とそのときに考えたことを中心に書けば、記録としてまとまります。無理に商品紹介や検索向けの解説へ変える必要はありません。
公開前は、本文と表示を一緒に確認する
下書きを保存したら、プレビューを開いて、最初から最後まで読み直しましょう。編集画面では気づきにくい見出しの並びや、段落の長さも確認できます。
- 題名で約束した疑問に本文が答えているかを確かめ、ずれがあれば題名か本文を整えましょう。
- 冒頭の答えに続けて、理由や次の行動まで説明できているかを確認します。
- 見出しの順番が自然か、長い文章が一か所に詰まっていないかも確認点です。
- 同じ語尾が2文続いていたら、前後を読み、意味と必要な条件を保って文章を組み直しましょう。
- 記事URL、公開範囲、カテゴリーが意図した状態かを確かめます。
- リンクは、行き先が開くことに加えて、案内文とリンク先の内容の一致が確認点です。
- 画像や引用を使う場合は、利用できる根拠を確認し、必要な出典表示を添えます。
- スマホ相当の狭い画面でも、文字・表・画像を読み取れるかを確かめましょう。
使う画像は、自分で用意したものや、利用条件を確認した素材が候補です。検索で見つかった画像をそのまま自由に使えるものとして扱わず、使用する根拠と必要な表示を確かめます。
WordPressでは、記事のURLと公開状態を確認してから「公開」へ進みましょう。無料サービスも、公開設定の画面で誰に見せるかを確かめて投稿します。
公開後は、読者として記事を開く
全体公開の記事は、管理画面のプレビューだけで終えず、ログインしていない別のブラウザなどから公開URLを開き、本文が表示されるかを確かめましょう。限定公開を選んだ場合は、対象の読者は読めるか、閲覧権限のない状態では本文が表示されないかを、それぞれ確認します。
トップページや記事一覧から最初の記事へ進めるか、リンクや画像が表示されるかも確認点です。直す箇所があれば記事を更新し、もう一度公開画面を開きます。
開設からしばらくたっていても、最初の設定や表示が未確認なら、この順番に戻って整えましょう。2か月目に入ったことだけを理由に作業を増やさず、次の記事で答える疑問と、未完の設定を一つずつ整理すれば再開できます。
まだ開設前なら、今は目的・読者・最初の仮題をメモするところから始めましょう。無料サービスかWordPressかを選んだ後は、その方法で下書きを作り、読める状態を確かめて最初の公開へ進みます。