ブログ記事のタイトルは、本文を読めば何が分かるかを短く伝える名前です。まず本文の答えを一文にし、対象・知れること・必要な条件を取り出して候補を作りましょう。
候補ができたら、検索する人に伝わる言葉と語順へ整え、似た言葉や大げさな約束を削ります。最後はタイトルの各言葉を本文と照合し、記事で実際に答えている一案を選んでください。
記事タイトルは本文の答えから考える
タイトルを考えるときの出発点は、読者がその記事から得られる答えです。「この記事は何について書いたか」だけでなく、「読むと何が分かり、どんな判断ができるか」まで言葉にすると、選ぶべき表現が見えてきます。
たとえば持ち物の記事なら、「旅行について」だけでは、荷造りの方法なのか旅行先の紹介なのか伝わりません。「日帰り旅行の持ち物」とすれば、扱う場面と情報の種類が明確になるので、そこへ本文にある準備の条件を加えていきましょう。
サイト名と記事タイトルを分ける
「ブログタイトル」という言葉には、ブログ全体の名前と、一つの記事の名前という二つの使われ方があります。この記事で考えるのは、一つの記事の内容を表す名前です。
たとえば「Novelumo」はサイト名で、「ブログタイトルの付け方」は記事のテーマを示す部分に当たります。サイト名を考えるときの発想を、そのまま各記事のタイトルへ持ち込む必要はありません。
SEOタイトルと検索結果の表示を理解する
記事内で読者に見せるタイトル、SEOタイトル、検索結果のタイトルリンクは、次のように分けて考えましょう。
- 記事タイトル:記事の先頭などに表示される名前。HTMLでは主にh1の見出しに当たる
- SEOタイトル:検索向けの設定で使われる呼び方で、ページのtitle要素へ出力されるタイトルを指す
- タイトルリンク:Googleの検索結果で、ページへのリンクとして表示される見出し
Googleはtitle要素やページの見出しなどを材料に、検索結果のタイトルリンクを自動で作成します。設定したSEOタイトルが、そのまま表示されるとは限りません。
記事タイトルとSEOタイトルの表現を変える場合も、対象と答えはそろえてください。どちらを読んでも同じ内容の記事だと分かることが、候補を選ぶ基準になります。
対象と分かることを言葉にする
本文ができているなら、タイトルの候補作りに有料の調査ツールは不要です。本文の答えを、検索する人が使う言葉へ置き換える作業から始めましょう。
検索者が使う言葉と必要な条件を残す
候補を作るときは、次の順番で本文から言葉を取り出します。同じ答えを表す候補を並べ、何を先に伝えるか比べてください。
- 本文の答えを一文で書く。「誰が、何を知りたいとき、この記事で何が分かるか」を入れる
- その一文から対象・知れること・必要な条件を取り出す
- 言葉の順番や補足を変え、本文に合うタイトルの候補を作る
例として、本文の答えを「初めて日帰り旅行へ行く人が、基本の持ち物と雨の日に追加する物を確認できる」とします。対象は初めて日帰り旅行へ行く人で、「雨の日」は持ち物を追加する条件です。
ここから「日帰り旅行の持ち物|基本と雨の日の準備」「初めての日帰り旅行|持ち物と雨の日の準備」のように候補を作れます。持ち物を知りたい人へ届けるなら、前者の方が求める情報を早く示す形です。
「必携アイテム」「お出かけの相棒」のような表現を選ぶときも、何の一覧かを伝える「持ち物」という言葉を残しましょう。検索語を空白ごと並べるのではなく、読者が知っている言葉を自然な日本語へつないでください。
本文が雨の日だけを対象にするなら、「雨の日」という条件を外さず残します。誰にでも使える方法のように見せると、実際の答えとの範囲がずれてしまうためです。
そもそも誰のどの疑問に答える記事か決まっていない場合は、題材とキーワードの選定を先に整理しましょう。言葉だけを整えても、本文で返す答えが定まらなければ候補を選べません。
ブログのキーワード選定は、候補の言葉を集めたあとにどの問いを、どの記事で答えるかまで決める作業です。自分が答えられる経験・情報と読者の困りごとを出発点にし、既存記事と照らし合わせて、新記事・追記・統合候補・見送りに分けます。[…]
大げさな約束を本文と照合する
私は煽りや誇大な表現を避け、読むと何が分かるかを伝えることを大切にしています。目立つ言葉を足す前に、その言葉で読者が期待する答えを本文から探してみてください。
「完全版」なら何をどこまで扱うのか、「これだけで準備完了」なら追加の準備は本当に不要なのかを確認します。対象や例外が残る記事には、その範囲が分かる表現の方が適切です。
数字を使う場合も、本文に対応する数があることを確かめましょう。「基本7点」なら本文の基本項目は7点、「3つの確認事項」なら確認事項は3つ、という対応が必要になります。
数字の役割は、答えの範囲や内容を具体的に伝えることです。本文を無理に「10選」へ増やすより、実際に紹介する数にタイトルを合わせてください。
タイトルの長さは、伝わり方で整える
ブログタイトルに、すべての記事へ当てはまる正解の文字数はありません。30文字前後は長い候補を整理する目安にとどめ、必要な情報が伝わるかで仕上げましょう。
Googleのタイトルリンクに関する説明では、title要素の長さに固定上限はなく、検索結果では端末の幅などに合わせて必要な部分が省略されます。使う文字や表示環境が違えば、同じ文字数でも見え方は変わるということです。
長い候補を整理するときは、次の三つを順に見直してください。
- 「付け方」と「作り方」、「コツ」と「ポイント」のように、同じ役割の言葉が重なっていないか
- 「とても」「本当に」「詳しく」などの修飾は、なくても答えが伝わるなら省けます
- 記事の対象や一番知りたいことが、後半まで読まないと分からない順番になっていないか
たとえば「初めて旅行する人が知っておくと役立つ、日帰り旅行の持ち物と雨の日の準備」は、「日帰り旅行の持ち物|基本と雨の日の準備」へ整理できます。この例では持ち物を探す読者を想定しているため、「日帰り旅行の持ち物」を先に置く形です。
短くするために「日帰り」や「雨の日」といった対象条件まで落とさないようにしましょう。残すべき条件があるなら、文字数だけに合わせて削る必要はありません。
改善前と改善後を同じ本文で比べる
タイトルの良し悪しを比べるときは、本文の答えを固定したまま考えます。表現を変えた結果、別の内容まで約束していないか確認するためです。
下の表では、初心者向けに「日帰り旅行の基本の持ち物7点、雨の日の追加3点、出発前の確認事項」を紹介する仮の記事を例に比べます。対象は日帰り旅行で、宿泊旅行や海外旅行を扱わない前提です。
| 本文で答える内容 | 改善前の仮タイトル | 改善後 | 直した理由 |
|---|---|---|---|
| 日帰り旅行の基本と雨の日の持ち物 | お出かけ準備のコツを紹介 | 日帰り旅行の持ち物|基本7点と雨の日の準備 | 旅行の種類と分かることを明示 |
| 出発前に確認する事項 | 絶対に忘れ物をしない!旅行準備の完全版 | 日帰り旅行の持ち物|出発前の確認ポイント | 結果の断定を、本文にある確認内容へ変更 |
| 基本7点と雨の日の追加3点 | 旅行の持ち物7点|これだけで準備完了 | 日帰り旅行の持ち物|基本7点と雨の日の追加3点 | 日帰りの条件と、追加する持ち物を保持 |
この本文の入口を持ち物全体の準備にするなら、一行目か三行目を使うと、基本の持ち物と雨の日の追加品をまとめて伝えられます。出発前の点検を中心に伝えたい場合は二行目を使い、本文でもその点検箇所を見つけやすくしておきましょう。
同じ「日帰り旅行の持ち物」を使っていても、後半の言葉で読者の期待は変わります。候補を選ぶときは、目立ち方だけでなく、本文のどの答えを入口にするかまで比べてください。
タイトルを変える前に本文との一致を確認する
候補が絞れたら、タイトルを単独で読み、その後に本文の対応箇所を探しましょう。私はタイトルで伝えた内容が、記事の中でも答えとして返っているかを大切にしています。
- 何についての記事か、タイトルだけで分かる
- 「方法」「比較」「原因」など、求める答えの種類が本文と合っている
- 対象者・状況・範囲を変える条件が抜けていない
- 数字や「無料」などの言葉に、本文中の対応する説明がある
- 同じ意味の言葉を重ねず、重要な情報が早く伝わる
- 記事タイトルとSEOタイトルが、同じ答えを約束している
本文に答えがあるのにタイトルだけ曖昧なら、直す対象はタイトルの表現です。タイトルに入れたい答えが本文にない場合は、実際の本文に合わせて候補を変えるか、記事で答える内容そのものを見直してください。
本文全体の答えがばらばらで候補を選べないときは、誰のどの疑問に答えるかを一つに絞り、構成から整理しましょう。タイトルだけに複数のテーマを押し込んでも、本文のつながりは整いません。
公開済みの記事を変更する場合も、まずは現在のタイトルと本文のずれを具体的に確かめます。アクセスの改善を目的にするなら、Search Consoleの表示・クリックや検索語、順位なども合わせて判断する作業です。
変更の理由と変更日を残しておくと、後から見直す際にどの表現を変えたか追えます。タイトルの付け方を決める作業と、公開後の効果を測る作業は分けて進めてください。
まとめ:本文の価値が伝わるタイトルを選ぼう
ブログタイトルを付けるときは、まず本文の答えを一文にし、対象・知れること・必要な条件を候補へ入れましょう。検索者に伝わる言葉で整え、重複や余分な修飾を削ると、記事の中身が見えやすくなります。
最後に、タイトルの各言葉に対応する答えを本文から探してください。長さや目立ち方より、本文の価値を正確に伝える一案を選ぶことが仕上げの基準です。